2021年10月18日 / 最終更新日時 : 2021年10月28日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫5「音」幸田 文、川口松太郎、高浜虚子 「台所のおと」幸田 文 料理人である夫は胃ガンに侵されており、妻はそのことを夫に伝えてはならないと医者に言われています。 夫には二度の結婚経験がありました。彼は、妻と前妻、前々妻の台所の音に三人の性格の違いを見ました。 […]
2021年10月14日 / 最終更新日時 : 2022年4月1日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫4「秋」志賀直哉、正岡容、里見弴 「流行感冒」志賀直哉 「流行感冒」とは当時日本でも流行していた「スペイン風邪」のことです。 作中に「三四百人の女工を使っている町の製紙工場では四人死んだというような噂が一段落ついた話として話されていた」とありますから、そ […]
2021年9月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫3「畳」林 芙美子、獅子文六、山川方夫 「馬乃文章」林 芙美子 丹波草石という売れない作家の話。作家は家賃が払えず家主から追い出され、布団と娘を抱えて友達のアパートに転がり込みます。その日、妻がよいとまけで稼いだ金で馬肉を買ってきました。娘が食べたかった馬肉で […]
2021年9月14日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫2「絆」海音寺潮五郎、コナン・ドイル、山本周五郎 「善助と万助」海音寺潮五郎 善助は後の黒田家一番家老の栗山備後。万助は三番家老の母里但馬友信。 善助は弁舌さわやかで心根は誠実。万助は剛情者で黒を白と言いとおした男。 このまったく性格の違う二人が若い頃に取り交わした誓紙 […]
2021年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫1「憧」太宰治、ラディゲ、久坂葉子 「女生徒」太宰治 私が20歳前後の頃に読んだ作品です。 38歳でなくなった作者は、私からすればずっと年上の存在だったのですが、今読むと自分よりも年下の存在となっていることが不思議です。作品の中の作者は歳を取らないのです。 […]