2024年3月3日 / 最終更新日時 : 2024年3月3日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫29「湖」フィッツジェラルド 木々高太郎 小沼 丹 「冬の夢」フィッツジェラルド この作品を読み終えて、表題の「冬の夢」とは何なのかしばらく考えさせられました。この言葉、第一章の「このときも彼は無意識のうちに冬の夢の言いなりになってしまったのだった。」と最終章の「あの国で […]
2024年3月3日 / 最終更新日時 : 2024年3月3日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫28「岸」中 勘助 寺田寅彦 永井荷風 「島守」中 勘助 舞台は野尻湖の琵琶島(通称弁天島)。「私」はこの島で独り暮らし、それを日記に記しました。 朝、浜へ降りて顔を洗い、米をとぐ。天気の良い日は体を洗い、衣類食器などを洗うこともあります。風や雨、野生や自然の […]
2024年2月18日 / 最終更新日時 : 2024年2月18日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫27「店」石坂洋次郎、椎名麟三、和田芳恵 「婦人靴」石坂洋次郎 柴谷又吉は住み込みで働く靴職人。早川美代子は織物工場の女工。二人はペンフレンドを求めて投稿欄で知り合いました。二人は本当の自分を隠したまま交際を続けていましたが、あるとき又吉がプレゼントした赤いハイ […]
2024年2月15日 / 最終更新日時 : 2024年2月15日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫26「窓」遠藤周作 ピランデルロ 神西清 「シラノ・ド・ベルジュラック」遠藤周作 フランスに留学していた「私」が出会った文学者の話。 ウイ先生は、「文学は人間の真実を追求することでは?」という私の問いに対して、「そんなものは宗教がやってくれる。文学はまず言葉です […]
2024年2月15日 / 最終更新日時 : 2024年2月15日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫25「雪」加能作次郎 耕 治人 由起しげ子 「母」加能作次郎 生後7,8ヶ月で実母を亡くし、第二の母に育てられた「私」。継母と継子という宿命のために互いに苦しみ、共に不幸を嘆じました。そのことを認めながらも、今は亡き第二の母の面影を懐かしく偲んでいるのです。実子で […]
2024年2月3日 / 最終更新日時 : 2024年2月3日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫24「川」織田作之助 日影丈吉 室生犀星 「蛍」織田作之助 坂本龍馬襲撃事件で有名な寺田屋が舞台。主人公は彦根から寺田屋に嫁いできた登勢。気難しい姑のお定も頼りない夫伊助も次第にその人間味を醸し出してきます。継子のお光、長女千代、次女お染、養女お良。彼女らにも皆 […]
2024年1月14日 / 最終更新日時 : 2024年1月14日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫23「鍵」H・Gウェルズ シュニッツラー ホーフマンスタール 「塀についたドア」H・Gウェルズ 阿部知二 訳 ウォーレスは、子供のころ壁についたドアの向こうの庭園に足を踏み入れました。彼はそこで女がひらく本を見たのです。その本のページは生きていて、彼自身の姿が見えました。それは彼自 […]
2023年8月16日 / 最終更新日時 : 2023年8月16日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫22「涯」ギャスケル パヴェーゼ 中山義秀 「異母兄弟」 ギャスケル 松岡光治 訳 「私」と兄のグレゴリーは異父兄弟で、グレゴリーは家族から冷ややかな目で見られています。そんなグレゴリーが雪の夜道で遭難した私を助けに来てきてくれました。そこでグレゴリーは、母が臨終 […]
2023年8月15日 / 最終更新日時 : 2023年8月15日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫21 「命」 シュトルム オー・ヘンリ ヴァッサーマン 「レナ・ヴィース」シュトルム 関 泰祐 訳 作家である「私」が生涯独身だったレナ・ヴィースを語る物語です。 元気に働いていた大人たちが老いて亡くなり、家族の営みが次の世代へ受け継がれていく。こうした時間の経過は古今東西同 […]
2023年8月14日 / 最終更新日時 : 2023年8月14日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫20「掟」戸川幸夫 ジャック・ロンドン バルザック 「爪王」戸川幸夫 「吹雪」は神室連峰の崖の中腹にあるブナの上で生まれました。神室山は山形・秋田両県にまたがり私の居住地からも見える山なので、それだけで読書意欲が湧いてきました。 巣立ち後、主寝坂峠の丸の森に住み着いた吹雪 […]