2022年10月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫11「穴」カフカ、長谷川四郎、ゴーリキイ 「断食芸人」 カフカ 山下肇 山下萬里 訳 断食芸人はどれほど人気があったのか、そして、その人気が落ちてからの状況はどうだったのか、が描かれています。ただ、その人気の有無にかかわらず断食芸人の心情は終始一貫していました。 […]
2022年3月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫10「季」円地文子、島村利正、井上靖 「白梅の女」円地文子 舞台は北鎌倉。お寺と地続きになっている裏山を背負った家の庭。物語はその家の茶室から始まります。もうそれだけで小説の舞台として成り立っていますが、この場面の展開のさせ方が読者をうならせます。 主人公は […]
2022年3月4日 / 最終更新日時 : 2022年4月12日 kakkou 漢字の読み方「続柄」は「ぞくがら」か「つづきがら」か? 国語辞典を紐解く 申告書や申請書等に「続柄」を記入する欄がありますが、この「続柄」の正しい読み方をご存知ですか? 「ぞくがら」なのか「つづきがら」なのか迷う方も多いのではないかと思います。 そこで今回は、「続柄」の読み方は「ぞくがら」なの […]
2022年2月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫9「夜」カポーティ、吉行淳之介、アンダンス 「夜の樹」カポーティ 浅尾敦則 訳 おじの葬儀に参列し大学に戻ろうと夜汽車に乗った19歳の女性がいました。彼女は一つだけ空いていた席に座りました。すると向かいに座る荒んだ男女とのやり取りが始まります。女性は、その男女から […]
2022年2月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫8「罪」ツヴァイク、魯迅、トルストイ 「第三の鳩の物語」ツヴァイク 西義之 訳 ノアの方舟から使者として放たれた第三の鳩の物語です。 第三の鳩は、平和の里を求めて世界の上空を飛んで行ったのですが、どこへ行っても、いたるところが戦争でした。この平和を求めている […]
2021年12月6日 / 最終更新日時 : 2022年4月12日 kakkou 漢字の書き表し方「~にかかわらず」「~にもかかわらず」は漢字書きか 仮名書きか? 参加の有無に関わらず、必ず連絡すること。 重要なデータであるにも関わらず、保存されていなかった。 上記例文のように「~に関わらず」「~にも関わらず」という文章を見たり、書いたりしたことはありませんか? 実は […]
2021年11月21日 / 最終更新日時 : 2022年4月13日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫7「闇」コンラッド、大岡昇平、フロベール 「進歩の前哨基地」コンラッド 田中昌太郎 訳 未開の地であったアフリカの、とある交易所に派遣された二人の白人の物語です。原始の自然と人間と接し象牙を集めるのが彼らの任務ですが、原住民と意志疎通を図ろうとする […]
2021年11月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫6「心」ドストエフスキー、芥川龍之介、プレヴォ― 「正直な泥棒」ドストエフスキー 小沼文彦 訳 ドストエフスキーの初期の作品。 酒場で出会った酔っぱらいが家に住み着きます。居候は金もないのに毎日酒に浸っていました。 そんなある日アスターフィイ・イワーヌイッ […]
2021年10月18日 / 最終更新日時 : 2021年10月28日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫5「音」幸田 文、川口松太郎、高浜虚子 「台所のおと」幸田 文 料理人である夫は胃ガンに侵されており、妻はそのことを夫に伝えてはならないと医者に言われています。 夫には二度の結婚経験がありました。彼は、妻と前妻、前々妻の台所の音に三人の性格の違いを見ました。 […]
2021年10月14日 / 最終更新日時 : 2022年4月1日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫4「秋」志賀直哉、正岡容、里見弴 「流行感冒」志賀直哉 「流行感冒」とは当時日本でも流行していた「スペイン風邪」のことです。 作中に「三四百人の女工を使っている町の製紙工場では四人死んだというような噂が一段落ついた話として話されていた」とありますから、そ […]