2025年9月3日 / 最終更新日時 : 2025年9月3日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫100「朝」田山花袋 李 孝石 伊藤永之介 「朝」田山花袋 東京へ引っ越すことになった5人家族が和船を頼んで川を下って行きました。その家の祖父はかつての藩士です。船にはもう一人隣家の老人が乗っていました。彼はすぐれた家柄の藩士でしたが、今は貧しく無賃で乗せてもらっ […]
2025年9月3日 / 最終更新日時 : 2025年9月3日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫99「道」今 東光 北村透谷 田宮虎彦 「清貧の賦」今 東光 絵描きを目指している貞吉には許婚(いいなずけ)のような間柄のお綾がいたのですが、貞吉の家が没落したこともあり、お綾は他家へ嫁いでいってしまいました。母と二人暮らしの貞吉はひたすら書画篆刻の道を志しま […]
2025年9月2日 / 最終更新日時 : 2025年9月2日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫98「雲」トーマス・マン ローデンバック ヤコブセン 「幸福への意志」トーマス・マン 野田 倬 訳 パオロと「私」とは子供の頃からの気の合う友人でした。パオロは心臓が丈夫ではなく病の床に臥せることもありましたが、絵を描くことが得意で美術学校を出て画家として暮らしていました。 […]
2025年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年9月1日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫97「惜」宇野浩二 松永延造 洲之内 徹 「枯木のある風景」宇野浩二 「枯木のある風景」とは主人公古泉圭造の絶筆の一つである油絵で、八田弥作がこの絵について次のように説明しています。 「画面の下半分が枯野の明き地」 「画面の下四分の一ぐらいを占めて大きな枯木の丸 […]
2025年8月24日 / 最終更新日時 : 2025年8月24日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫96「純」武者小路実篤 高村光太郎 宇野千代 「馬鹿一」武者小路実篤 「馬鹿一に逢っていれば、世間のことは忘れる。そして、こんな呑気な生活をしている人間もあるのだ。あくせくするのは馬鹿気ていると思うのだ。」 このように馬鹿一の所に人が集まること自体、彼らは馬鹿一を肯 […]
2025年8月24日 / 最終更新日時 : 2025年8月24日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫95「架」火野葦平 ルゴーネス 吉村 昭 「伝説」火野葦平 失踪した河童の行方を追う名探偵。河童に想いを寄せる女の河童。河童は月の光がつくる光線を登ろうとしますが、途中で落ちて腰を打ち甲羅を割ってしまいます。仲間から嘲笑された後、彼は失踪したのでは? 心配した女 […]
2025年8月15日 / 最終更新日時 : 2025年8月15日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫94「銀」堀田善衛 小山いと子 川崎長太郎 「鶴のいた庭」堀田善衛 生家富山の廻船問屋を題材にした小説です。由緒ある廻船は境港、敦賀港、新潟、酒田、秋田、青森、松前、函館、小樽、稚内、礼文を廻って帰港します。水平線に自家の船を確認すると町内では水夫たちを迎える準備 […]
2025年8月11日 / 最終更新日時 : 2025年8月11日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫93「転」コリンズ アラルコン リール 「黒い小屋」コリンズ 中島賢二 訳 「私」はイングランド西部の荒れ地のまっただ中の黒い小屋に石工の父と二人で暮らしていました。ある夜、父が仕事で留守にしていたところに二人組の男が戸口を壊して強盗に入ろうとしてきました。彼 […]
2025年8月11日 / 最終更新日時 : 2025年8月11日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫92「泪」深沢七郎 島尾ミホ 色川武大 「おくま噓歌」深沢七郎 おくまは、畑を耕し鶏を育てながら、息子夫婦と5人の孫たちと暮らしていました。バスを二つ乗り継いだところに住む娘は4人の子育てに追われており、時々それを手伝いに出かけていました。バスに乗るのは疲れる […]
2025年8月6日 / 最終更新日時 : 2025年8月6日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫91「朴」木山捷平 新美南吉 中村地平 「耳かき抄」木山捷平 「耳かき」というのは「私」が町へ飲みに行く時の隠語です。家に耳かきがなかったので、まちへ出掛けたときに買ってこようと家を出ますが、いざ町に出てみると、それは今必ず買わなければならない物でもないような […]