2024年9月22日 / 最終更新日時 : 2024年9月22日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫39「幻」川端康成 ヴァージニア・ウルフ 尾崎 翠 「白い満月」川端康成 使用人のお夏が癲癇と思われる発作を起こしたところで、前に一度読んでいることにやっと気が付きました。ネットで調べてみると、この作品はちくま文庫の「川端康成集」に収録されてあるとのことでした。 川端康成 […]
2024年9月20日 / 最終更新日時 : 2024年9月20日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫38「日」尾崎一雄 高見順 ラム 「華燭の日」尾崎一雄 娘の結婚式を控えた父親の気持ちというものは、今も昔も変わりないのでしょう。溜まった涙が娘の頬を流れ落ちたときの父親。「何も云うことは無いのだ。いや、有ることはある」と、二つの言葉を挙げます。その心情 […]
2024年9月19日 / 最終更新日時 : 2024年9月19日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫37「駅」ヨーゼフ・フロート 戸板康二 プーシキン 「駅長ファルメライアー」ヨーゼフ・フロート 渡辺健 訳 オーストリアのとある駅の駅長ファルメイアーは、妻と双子の女の子と暮らす普通の人間でした。ところが、ある日起きた彼の管理下の鉄道事故の後、彼の人生は大きく変わっていく […]
2024年9月17日 / 最終更新日時 : 2024年9月17日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫36「賭」スティーブンスン エインズワース マーク・トウェイン 「マークハイム」スティーブンスン 池 央耿 訳 マークハイムはクリスマスに骨董屋の主人を殺してしまいます。外出していた小間使いの娘が帰って来るまでの悪魔の化身とのやり取りは、彼の中での自問自答 […]
2024年8月30日 / 最終更新日時 : 2024年8月30日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫35「灰」中島敦 石川淳 島尾敏雄 「かめれおん日記」中島敦 生徒が持ってきたカメレオンの世話をしながら、自己の生き方を見つめる「私」の物語です。 「こんなはずではなかったのだが、一体、どうして、また、いつ頃から、こんな風になってしまったのだろう?」と、社 […]
2024年7月4日 / 最終更新日時 : 2024年7月4日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫34「恋」伊藤左千夫 江見水蔭 吉川英治 「隣の嫁」伊藤左千夫 稲作の繁忙期に互いに力を貸し合い、風呂にも入らせてもらう間柄にある隣家の嫁「おとよ」と、いずれは他家へ婿養子になる二男「省作」の物語です。 正岡子規から影響を受けた写生文が農家の暮らしぶりを丹念に描 […]
2024年7月4日 / 最終更新日時 : 2024年7月4日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫33「月」ルナアル リルケ プラトーノフ 「フィリップ一家の家風」ルナアル 岸田国士 訳 ルナアルは映画やミュージカルで馴染み深い「にんじん」の原作者。 「フィリップ一家の家風」は1907年の作品。フィリップ一家を中心にフランスの村人たちの素朴な姿を描いていま […]
2024年6月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫32「黒」ホーソーン 夢野久作 サド 「牧師の黒のベール」ホーソーン 坂下 昇 訳 フーパー牧師はあるときから急に黒いベールで顔を隠すようになりました。結婚式でも葬式でも、そして自分の臨終のときまでもベールを付けたままでした。牧師が黒いベールで顔を隠すように […]
2024年5月10日 / 最終更新日時 : 2024年5月10日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫31「灯」夏目漱石 ラフカディオ・ハーン 正岡子規 「琴のそら音」夏目漱石 男が婚約者がインフルエンザで寝込んでいることを友人に話しました。友人は男にインフルエンザは命に関わることもあると教えました。男はそのことが気になり不安な一晩を過ごし、次の朝早く婚約者に会いに行きま […]
2024年3月22日 / 最終更新日時 : 2024年3月22日 kakkou 百年文庫を読む百年文庫30「影」ロレンス 内田百閒 永井龍男 「菊の香り」ロレンス 河野一郎 訳 家路に散っていく炭鉱労働者たちの影。夕食の準備が整い父親の帰りを待つ母親と姉弟がいます。男の子は影の中にかくれ、女の子は暖炉の炎に照らされています。身ごもっている母親は、男の子がむしり […]