百年文庫22「涯」ギャスケル パヴェーゼ 中山義秀

「異母兄弟」 ギャスケル 松岡光治 訳

「私」と兄のグレゴリーは異父兄弟で、グレゴリーは家族から冷ややかな目で見られています。そんなグレゴリーが雪の夜道で遭難した私を助けに来てきてくれました。そこでグレゴリーは、母が臨終の際に生まれて間もない私の手を握らせたことを教えます。弟に対するグレゴリーの愛情にぐっときました。

「流刑地」パヴェーゼ 河島英昭 訳

イタリアの白黒映画を見ているようです。時折、海の青さだけがカラーになるんです。チッチョ、オティーノ、コンチェッタといった登場人物の名前にさえ哀愁を覚えます。海辺の寒村に流れ着いた人々の人生が交錯していました。

「碑」中山義秀

作者は「厚物咲」で第七回芥川賞を受賞しています。

この「碑(いしぶみ)」は、作者の祖父たちの生涯を取材したものだそうです。読んでいて事実を語っていると思われる部分があり、主人公斑石三兄弟がたどった運命は実に数奇なものでした。維新期に生きた人々の知られざる姿を見た思いです。

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